
本八幡 間々川土堤の桜 |
このサクラにも実にさまざまな種類があります。大別して山桜系と里桜系に分かれ、東京では上野公園と新宿御苑が里桜系のソメイヨシノ、大阪では造幣局の“通り抜け”はサトザクラ、大阪城北の丸庭園はソメイヨシノとヤマザクラ、京都円山公園のシダレザクラは里桜系といった具合。
咲き姿のみごとさで有名なソメイヨシノは、江戸時代、染井村(現在の豊島区)の植木屋さんがつくった“オオシマザクラとエドヒガンザクラの雑種(ハイブリッド)”で、寿命は50〜70年と桜としては短命です。ということで樹齢数百年におよぶ桜の巨木はソメイヨシノではなく、山桜系の野生種が多いようです。
桜は散ってしまえば忘れられがちですが、ふだんの生活にもいろいろと利用されています。花は塩漬けにして桜湯、あるいは焼酎漬けや染料に。葉は桜餅や漢方薬、樹皮は茶筒、弁当箱などの工芸品に、木質部は版木や家具、そして木屑は薫製用のスモークチップとして、根はその抽出液を染料に、といったように。
花の散った後の桜もこうして気をつけてみるとまた、おもしろいものですね。 |