春を告げる花のなかで、ジンチョウゲは、まだ肌寒さの残る早春に甘い香りを漂わせ、めぐる季節の到来を教えてくれます。
開花は3月ごろですが、花芽は12月ごろにふきだし、酷寒の時季をそのまましのぎます。花は外側がピンク、内側は白ですが、全部真白の「シロバナジンチョウゲ」も見られます。また、ジンチョウゲは雄木と雌木があり、日本に植えられているものは、ほとんどが雄株で、雌株はまれにしかありません。そのため実を結ぶことはほとんどありませんが、ときとして赤い果実を見つけることもあります。ちなみに、この果実は有毒ですのでご注意を。
ところで4弁の花と見られる花に花びらはありません。“がく”が4つに分かれて広がり、それが花びらのように見えるのです。涙型をした蕾がひしめき合い、やがてこぼれるようにひとつひとつ開花していきます。 |