
マンリョウ |
昔から、“赤い実”の植物は大金にたとえて呼ばれますが、センリョウ(千両)・マンリョウ(万両)もその例にもれず、また、カラタチバナが百両、ヤブコウジが十両と呼ばれ、その名のとおり縁起のよい植物として古くから正月の床飾りの寄せ植えや切り花として使われてきました。
一般的には、寄せ植えは、松・竹・梅ですが、金運を祈願し、センリョウ・マンリョウ、さらにアリドオシと呼ばれる赤い実をつける植物を寄せ植えして「千両・万両あり通し」と祝った人もいたそうです。
センリョウ、マンリョウ、カラタチバナ、ヤブコウジは、たいへんよく似た姿をしていますが、植物学的には、センリョウだけがセンリョウ科で葉の上に赤い実をつけ、ほかはすべてヤブコウジ科で葉の下に実をつけます。寺庭によく使われる値打ちもののマンリョウは、雪や苔の上に赤い実を落としたいへん風情を感じさせる、まさにヤブコウジ科の王者といつたところでしよう。いずれも古代から人々に親しまれ、「万葉集」、「源氏物語」、「枕草子」にその名を見ることができます。
今年のお正月は、ちよっと欲をだして「マンリョウ(万両)・センリョウ(千両)・カラタチバナ(百両)・ヤブコウジ(十両)・アリドオシ」の寄せ植えで、床飾りしてはいかかでしよう。知る人が見ると品性をうたがわれるかもしれませんが・・・。いやいや縁起ものですから、いまの時代、これくらいのほうが効果があるかもしれません。 |