
クマザサ |
一般には茎(稈)が高く伸びるものをタケ、低いものをササと呼び、植物学上ではタケノコの生長とともに、その年の間に皮が剥がれ落ちるものがタケ、葉が腐るまで残るものをササとして区別しています。いずれも、地下茎が横に長く伸び、一面に広がる生命力の強い植物なので、土留め材として山の斜面に植えられ、山崩れの防止にも役立っています。
また、1年中、葉をつけているように見えるタケですが、大型のタケ類の多くが4月から5月に紅葉して葉を落とし、新緑に変わります。紅葉と新緑とが同じころにくるため、あまり気づいてもらえないのですが、覚えていたら今年は注意して見てみてください。
日本のタケの代表は、なんといっても「モウソウチク(孟宗竹)」。太い幹が群生し、青々とした竹林を形づくるのがなんとも涼しげで、凛とした風情をかもし出すのが人気の秘密でしょうか。春の味覚である「タケノコ」も、ほとんどの種類のものが食べられますが、やはりモウソウチクのタケノコが代表格で、太くておいしいと好まれています。ただ、実はこのモウソウチク、中国原産で、日本への渡来は18世紀半ばと以外に新しく、日本古来の竹といえば、物干し竿などでお馴染みの「マダケ(真竹)」が一般的です。
昔は、お弁当には竹の皮に包まれたおにぎりが定番でしたし、押し寿司やチマキなども竹の皮や笹の葉で包まれた食べ物が数多くありました。これは竹の皮や笹の葉に防腐作用があり、カビや細菌に強いことが知られていたからです。なかでも「クマザサ(隈笹)」は、ササ多糖体など多数の有効成分が含まれており、化粧品などにも利用されています。
運動不足になりがちな真冬、健康維持のために室内で青竹踏みでもしてみてはいかがでしょうか。 |