ネムノキは、「見たことはないが名前だけは知っている」という方が多いのではないでしょうか。
花は薄いピンク色で羽毛のようにやわらかく、心を和ませてくれます。英名で“Silk Tree”と呼ばれるのも、その花の肌触りからきているのでしょうか。女優の宮城まり子さんによって創設された肢体不自由者施設、「ねむの木学園」のスタッフの制服も、その花のイメージから薄いピンク色をしているそうです。
ネムノキは暖地の木で、日本では本州以南のみに見られます。そのせいか、開花期は6〜8月の真夏。真夏の花というと炎暑のもと、鮮やかな色をふりまくというのがふつうですが、ネムノキは、暑い日差しを避けるように夕暮れから花を開き始め、翌日の昼過ぎまで咲きつづけます。そして葉は夜になると閉じあわせ下向きに垂らすのがまるで眠るようなので「眠りの木」、これが「ねむの木」になったというのが名前の由来のようです。
ではなぜ漢字で「合歓(ねむ)の木」と記すのか気になりますが、万葉集にこんな歌があり、昔から色っぽい意味合いでも使われていたようです。 |