ハゼの実から蝋燭にする蝋が採れるため、徳川時代に蝋燭製造が盛んであった紀州ではハゼノキが盛んに植えられていました。家庭の庭木として植えられることはあまりありませんが、庭園ではモミジとともに紅葉を愛でるために用いられます。東京では小石川後楽園がおすすめです。
自生するヤマハゼからも蝋が採れ、姿もハゼノキとよく似ていますが、葉や若芽に毛があるのがヤマハゼで、毛がなくつるつるとしているのがハゼノキです。どちらも「ウルシ科」なので、人によってはかぶれることがあります。山でヤマハゼを見かけたら、紅葉だけ楽しんで、触れないように。ハゼノキも、かぶれやすい体質の人は注意が必要ですが、普通は樹液に直接触れない限り、それほど心配することはないでしょう。
またヤマハゼやハゼノキは昔から歌や俳句にも詠まれ、親しまれています。一句ご紹介しましょう。 |