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花の女王として世界中で愛されてきたバラの品種は2万種を超えるといわれていますが、その起源となった野生のバラは、5枚の花びらしか持たない小さな花でした。日本でも野生種としてノバラ、ハマナスなど200種あまりが見られます。古くから品種改良が行われ、紀元前300年には、すでに100枚の花びらを持つバラがあったとか。
日本でバラといえば5〜6月ごろを思い浮かべるように、ヨーロッパの園芸品種も当初はほとんどが一季咲き(1年のある時季だけ咲く)でした。18世紀に四季咲きの中国のバラがヨーロッパに入るようになり、春だけでなく秋にも楽しめる花木として新しい品種が次々と世に出されました。
バラの花としてイメージされる代表的な形は、花びらが反りかえって先がとがった“剣弁咲き”と呼ばれるものでしょう。ケーキの生クリームなどで作るあの花型です。1867年「ラ・フランス」という品種が登場し、これがまさに“剣弁咲き”でした。一般的には、これ以降に生まれたバラを“モダンローズ”、それ以前からあったものを“オールドローズ”と呼んで区別しています。
なごみたい夜には、バラの花鉢でも買い求めて、部屋いっぱいのバラの香りに包まれながら読書なんていかがですか? |