
サワラ(愛知県面ノ木峠) |
湯煙にかすむ雪景色を眺めながら、ゆっくりとつかる温泉はまた格別ですが、それがヒノキ風呂であったならなおうれしいところ。
湿気に強く、白く艶があり、香り高いヒノキ。現存する日本最古の本造建築「法隆寺」の建材であるなど、建築材としても重宝されています。
ところで、ヒノキ風呂には欠かせない桶の材が、実はヒノキではないことをご存じでしょうか。桶の材はサワラなのです。
ヒノキとサワラの樹は外見もよく似ており、遠目ではまったく区別がつきません。見分けるポイントは、葉先に丸みがあるのがヒノキ、尖っているのがサワラ。
いずれも日本原産で、学名の名付け親はなんと、かのシーポルト。サワラはヒノキよりも水湿に強いとされ、“ヒノキ風呂”より“サワラ風呂”のほうが、より高級とされているとか。
今度温泉に行かれるときは、ぜひサワラの“桶”にも気をとめてみてください。 |