
アカマツ |
縁起のよい木であるマツは、長寿のシンボルでもあり、昔から日本の風景を代表する木として親しまれてきました。なかでも、日本のマツを代表するのがクロマツとアカマツ。クロマツは主に海岸に生える高木で、三保の松原、天橋立などの海浜の景勝地にみられ、盆栽としても欠かせません。一方、アカマツは山野に多く生え、アカマツ林ではマツタケ狩りが楽しめます。
クロマツは樹皮が黒く、別名「雄松」、アカマツは樹皮が赤く別名「雌松」と呼ばれており、謡曲「高砂」のマツはクロマツが主幹で、それにアカマツが寄り添う「相性の松」です。
マツは、かつては城の建材としても重宝され、脂分が多いことから松明(たいまつ)にも使われました。現在でも砂地に強いクロマツは、砂防や防潮林として利用されています。また、マツの幹から分泌されるマツヤニは、インクのにじみを少なくする効果があることから、洋紙に使われたり、防水材、木造船の目止材などとしても利用されています。
ところで、皆さんも小さいころ、マツボックリで遊んだ経験があるのではないでしょうか。マツボックリは、マツの実にあたる部分です。マツは風の力を借りて受粉し、2年から3年かけて、大きなマツボックリをつくります。そして成熟したマツボックリは空気が乾燥する秋ごろ、大きくその傘を開き、地上に種を振りまくのです。地上に落ちたマツボックリを拾ったら、水につけてみてください。湿らせると傘がしぼみ、乾燥させれば傘は開きます。ときにはこんなことで遊んでみるのも、面白いかもしれませんね。 |