伊藤忠林業株式会社

ホーム > 木になるはなし > ロウバイとマンサク

木になるはなし

ロウバイ
ロウバイ

ロウバイ(蝋梅)とマンサク(満作)


学名:Chimonanthus praecox(ロウバイ)
学名:Hamamelis japonica(マンサク)

シクラメン、ポインセチア、ランなど、真冬でも室内ではいろいろな花が楽しめますが、「庭植えの花木」となると寂しい冬の景色です。そんななか、春に先駆けて花と香りを楽しませてくれるのが「ロウバイ」と「マンサク」です。いずれも昔から香りが良いことで知られ、花のついた枝を花瓶に生けると部屋中を芳香で満たしてくれます。

ロウバイは、年末からいち早く咲き始め、寒中でも、黄色い小さな花がポツポツと咲き始めると、心なしか春の訪れを感じさせてくれます。

学名はギリシャ語のcheimon(花)とanthos(冬)、すなわち「冬の花」から由来しますが、俳句でも「冬」を表す花として扱われています。透き通るような花の、黄色の色つやがロウ細工のように見えるのが特徴で、枝の節々に蕾をつけ、葉に先立って開花し、強い香りを放つので茶人にも好まれたようです。

マンサク
マンサク
マンサクの花は、1月下旬ごろから咲き始めます。山ではほかの花に先駆けて「先ず咲く」ことから、なまってマンサクになったとか。また、4枚の縮れた花びらは、小さな拳から手足が伸びてきて、まるで黄色い花が踊っているようにも見えます。枝いっぱいに咲く花が「豊年満作」を連想させるので「満作」となったともいわれています。

マンサクもロウバイも同じような栽培方法で楽しむことができ、両者ともつぎ木苗で売られていることが多いようです。庭植えでも鉢植えでも栽培は意外に簡単ですから、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。厳しい寒さの季節に、凛と咲き誇るロウバイやマンサクが元気を与えてくれます。

データ
マンサクは日本原産なのに対し、ロウバイは中国原産で江戸初期に日本に渡来したというのが定説です。


木になるはなし目次へ