シクラメン、ポインセチア、ランなど、真冬でも室内ではいろいろな花が楽しめますが、「庭植えの花木」となると寂しい冬の景色です。そんななか、春に先駆けて花と香りを楽しませてくれるのが「ロウバイ」と「マンサク」です。いずれも昔から香りが良いことで知られ、花のついた枝を花瓶に生けると部屋中を芳香で満たしてくれます。
ロウバイは、年末からいち早く咲き始め、寒中でも、黄色い小さな花がポツポツと咲き始めると、心なしか春の訪れを感じさせてくれます。
学名はギリシャ語のcheimon(花)とanthos(冬)、すなわち「冬の花」から由来しますが、俳句でも「冬」を表す花として扱われています。透き通るような花の、黄色の色つやがロウ細工のように見えるのが特徴で、枝の節々に蕾をつけ、葉に先立って開花し、強い香りを放つので茶人にも好まれたようです。 |